- Anker Nebula Novaの長期使用者(2年)によるレビュー
- あなたがNebula Novaを買うべきか、Aladdin X2 Proを買うべきか
- Nebula Novaの部屋の明るさごとの映像の見え方
こんにちは!映画大好きナニガシです。
プロジェクターを持ち運ぶつもりもないけど、据え置きでどこかに置くスペースもないという人におすすめなのが、天井取り付け型のプロジェクターです。
その中でもAladdin X2 Plusと双璧をなすのが、Ankerの『Nebula Nova』です。
購入当初は発売前で、天井取り付け型といえばAladdinしかありませんでした。
Aladdinを買うつもりだったけど、急にAnkerから『Nebula Nova』の発表のニュースが!
迷いに迷って、Nebula Novaを選びました。
そこで、本記事では、Nebula Novaの外観、スペックを紹介し、Aladdin X2 Plusと比較しつつ、レビューしていきます。
使用から2年経った長期レビューです。
メリット | デメリット |
---|---|
部屋のスペースを全く取らない大画面 起動は普通に早い 明るさも十分 | ゲームの出力に非対応 映像位置の出力に限りがある |
『Anker Nebula Nova』の特徴
『Anker Nebula Nova』はAnkerから販売されている、Android TV搭載の天井設置型のプロジェクターです。
照明器具の代わりに取り付けて、基本はつけたらつけっぱなしのタイプです。
もちろんシーリングライトとしても使えますし、Bluetoothスピーカーとしても使えます。
外観
本体カラーはホワイトのみです。
重量は4.7kgで結構重いです。
設置の時は、高いところで重いものを持ち上げることになるので、気をつけて行いましょう。
前面にレンズがあります。
後方にはスピーカーが左右対称に2箇所。
それぞれ10wのスピーカーで、Dolby Digital Plusにも対応してます。
映画を見ていても音質に不満はありません。
下面は、ライトになっています。
ライトはLEDで、色は100段階でオレンジ色から白色まで選ぶことができます。
明るさも100段階から選ぶことができます。
一度、色設定をしておけば、リモコンからオンオフすることができます。
私は2色登録していて、ボタンを押すとオフ→暖色→白色で変わります。
入力端子は、USB-Aのみです。
HDMIはありません。
そのため、SwitchやPS5などのゲームには対応しておりません。
ここがちょっと痛い。
ゲーム用プロジェクターが欲しい人は、Nebula CapsuleやNebula Cosmo、Aladdin X2 Plusなどをお勧めします。
付属品
リモコンについて
付属品は、リモコンと説明書と引掛シーリング専用アダプターです。
リモコンは、ライト用のオンオフボタンとプロジェクター操作用のボタンが付いてます。
音声入力用のボタンがついてて、これが結構ありがたいです。
キーボードが十字キーでの入力なので、音声入力の方が圧倒的に早くてストレスがないです。
引掛シーリングについて
取り付けられる引掛シーリングの条件はよく確認しておいてください。
外箱について
箱は結構大きいです。
私はとりあえず2年間クローゼットの隅に追いやってました。
スペック
『Anker Nebula Nova』のスペックを、ライバル商品の『Aladdin X2 Plus』と比較しながら、紹介します。
比較 | Nebula Nova | Aladdin X2 Plus |
---|---|---|
発売日 | 2022年4月 | 2022年6月 |
解像度 | フルHD(1920×1080) | フルHD(1920×1080) |
オートフォーカス機能 | あり | あり |
映像明るさ | 800ANSIルーメン | 900ANSIルーメン |
OS | Android TV 9.0 | Android TV 9.0 |
入出力端子 | USB-A | なし |
Switch/PS5の対応 | なし | (別途『Aladdin Connector2』の購入が必要) | あり
重量 | 4.7kg | 4.9kg |
100インチに必要な投影距離 | 1.8m | 1.78m |
スピーカー | Dolby(10W×2) | Dolby(8W×2) |
台形補正機能 | 垂直・水平方向両方の台形補正機能 (±40度) | 垂直・水平方向両方の台形補正機能 (±40度) |
価格(2024年7月時点) | 89,000円 | 129,800円 |
購入する | 購入する |
Aladdinの方が価格も高いので、スペック上は勝っているところが多いです。
ところが、大きな差はなく、価格以上の差があるかと言われると迷ってしまいます。
スペック上ほとんど変わらず、コスパで選ぶなら間違いなく本機でしょう。
Nebula Novaの明るさは、800lmです。
Aladdin X2 Plusの明るさは900lmで100lm違いますが、100lm程度であればほとんど変わりません。
記事の後半で、Nebula Novaの明るさのテストをしてますので、そちらで確認してください。
ゲームに関しては、Nebula Novaはどう頑張ってもできないので、X2 Plusの圧勝でしょう。
ゲームを繋げたい方は、Aladdinを選んで、別売りの『Aladdin Connector2』を購入してください。
ちなみに『Aladdin Connector2』の価格は、18,800円です。
Aladdin+Connector2で約15万するので、コスパは微妙かも…
『Anker Nebula Nova』の長期使用レビュー
Nebula Novaを実際に2年使ってきたので、いい面、悪い面の両方を紹介していきます。
スペースを取らない大画面
私がプロジェクター選びで一番重視したのは、置き場所に困らないということでした。
Nebula Novaは天井に取り付けて邪魔にならないし、たった1.8mの距離で100インチです。
我が家1K9畳ですが、120インチで投影できてます。
自宅でDolby Digital Plusの音質を感じながら、120インチの映画を見れるって最高じゃないですか?
しかも全く邪魔にならない。
天井からの投影なので、誰かが前を横切って影にならない。
素晴らしい。
なお、投影距離と画面の大きさの関係は、Aladdin X2 Plusの方も大体同じです。
価格差はあれど、どちらも素晴らしい製品であるのは間違いない…
Android TVで豊富なアプリ
OSはAndroid TVを搭載しており、Google Storeから豊富なアプリケーショをダウンロードすることができます。
私は、Youtube、Prime Video、TVerを主に使ってます。
他にも、Netflix、Abema、U-Next、Diseny+、DAZN、Huluなど有名どころはもれなく抑えてます。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
普通に起動が早いし、テレビいらないのでは?
誰かが言っていたような気がします。
プロジェクターは起動が遅いから、テレビの代わりにはならないって。
Nebula Novaは起動めちゃくちゃ早いです。
公式サイトでは、スリープから起動まで2秒と記載がありますが、本当に2秒で起動します。
私は基本的にスリープモードにしてますね。
リモコンからボタンを押してから2秒後には、アプリ選択のホーム画面に飛んでます。
見たい時にすぐに起動してみれるっていうのはいいですね。
私はテレビを持ってないのですが、もう全く必要ないなと思いました。
10万円もかからず、120インチが観れます。
Amazonで100インチテレビを調べたら70万もしました…
なお、Nebula Novaで地上波を見たい場合は、チューナーを買う必要があります。
私はTVerで満足してます。
ゲームや外部機器の接続に対応していない
ここから少し残念なポイントです。
入力端子がUSB-Aのみで、外部機器からの映像出力に全く対応してません。
HDMIはありません!
なので、これを買う人は最初からゲームをしない覚悟で買う必要があります。
私はゲームを持っていないのですが、新型Switchは欲しくて、買い替えを検討してます。
ただ、ゲームをしない人には間違いない機種だと思うので、ゲームをしない人にはお勧めします!
設置位置/投影位置の平行移動ができない
投影の壁に対して、横方向にプロジェクター自体を移動させたり、映像を移動させたりすることができません。
Nebula Capsuleなどのモバイルプロジェクターであれば、好きな位置に移動できますが、シーリングライトの電源位置と決まっているので、Nebula Novaは自由に移動できません。
そのため、映像の投影先にちょっとした障害物があると、映像を横に動かすのではなく、斜め投影して、縮小させるしかありません。
台形補正を使うと、映像は小さくなります。
せっかくの大画面が台無しなので、投影面に障害物を退けられるかどうかは要チェックです。
平行移動ができない点はAladdin X2 Plusも同じです。
私は、デスクと干渉してしまうので、ダクトレールを使って無理やり撮影位置をずらしています。
が、これはメーカー非推奨ですし、万が一何かあった時も保証の対象外になります。
絶対に真似をしないでください。
投影先に障害物があって、横移動をさせたいのであれば、Nebula Novaは諦めて、Nebula CapsuleやNebula Cosmosなどの非固定式のタイプにしましょう。
『Anker Nebula Nova』の映像の明るさテスト
プロジェクターを買う方はかなり気になる部分かと思います。
Anker Nebula Novaは800ANSIルーメンの明るさです。
1Kの我が家の一番明るい時間帯で、iPhone13proのカメラでカーテンを調整しながら撮影してみました。
我が家のカーテンは遮光1級カーテンです。
結論から言うと、一番明るい時間帯にカーテン全開では観づらい。
半開なら十分視聴できます。全部閉めるとハッキリクッキリです。
カーテンを全開した場合
南東向きの我が家で一番明るい時間帯に撮影しました。
カメラの性能のせいで暗く見えますが、外めっちゃ晴れてますし、本当はもっと明るいです。
レースのカーテンのみを閉めて、撮影したところ。
昼間にカーテンを全開にするとほとんど見えないというのが正直な感想です。
私も昼間にカーテンを全開にして見ることは、ほぼないです。
ただ、曇りや雨の天気の悪い日であれば、カーテン全開でも十分見れます。
カーテンを半開にした場合
同じく一番明るい時間帯に撮影しました。
遮光1級カーテンを半分ほど閉めてみました。
カーテンを半分ほど閉めたら十分見えるようになりました。
カメラから撮影してますが、ナイトモードなどはつけておらず、加工もなしで撮影してます。
私は昼間に視聴するときは、このカーテン半開スタイルです。
カーテンを全て閉めた場合
同じく一番明るい時間帯の撮影です。
遮光1級カーテンを全て閉めました。
全て閉めると、夜と変わらないぐらい暗いです。
色彩やシャープさが一気に上がった感じがしませんか?
どっぷり映画の世界に入りたい時は、真っ暗にしてます。
明るさは800lmなので、ちょっと心配してましたが、全く不満がないです。
昼間に見たいと言う方は、遮光カーテンを使うといいでしょう。
『Anker Nebula Nova』はどんな人におすすめ?
おすすめできる人 | おすすめできない人 |
---|---|
部屋が狭く、プロジェクターの置き場がない人 テレビ以上の大画面を安価に手に入れたい人 昼間でもカーテンを閉める手間が煩わしくない人 | ゲームをやる人 投影面に障害物がある人 |
『Anker Nebula Nova』のレビューをしました。
2年間使ってきましたが、昼間はカーテンをちょっと閉めるだけで、十分に視聴できる明るさなので、全然ストレスは感じませんでした。
私は持ってないですが、スイッチボットのカーテン自動開閉ロボットと組み合わせれば、音声だけでカーテンの開閉ができるので、より楽になりそうですね。
比較 | Nebula Nova | Aladdin X2 Plus |
---|---|---|
発売日 | 2022年4月 | 2022年6月 |
解像度 | フルHD(1920×1080) | フルHD(1920×1080) |
オートフォーカス機能 | あり | あり |
映像明るさ | 800ANSIルーメン | 900ANSIルーメン |
OS | Android TV 9.0 | Android TV 9.0 |
入出力端子 | USB-A | なし |
Switch/PS5の対応 | なし | (別途『Aladdin Connector2』の購入が必要) | あり
重量 | 4.7kg | 4.9kg |
100インチに必要な投影距離 | 1.8m | 1.78m |
スピーカー | Dolby(10W×2) | Dolby(8W×2) |
台形補正機能 | 垂直・水平方向両方の台形補正機能 (±40度) | 垂直・水平方向両方の台形補正機能 (±40度) |
価格(2024年7月時点) | 89,000円 | 129,800円 |
購入する | 購入する |
ライバル製品のAladdin X2 Plusの方が、高価ですが、ゲームに対応している点は、強いので、ゲームにこだわりがある人は絶対にAladdinにしましょう。
逆に言うと、それ以外の目立った点はないので、ゲームをしない人は、Nebula Novaでいいと思います。